1.実務訓練について

1.01 実務訓練の趣旨と心構え

豊橋技術科学大学の「実務訓練」は、学則にも定めのある本学教育システムのコアであり、学部4年生の必修科目として、約2か月間の実務体験を通じて社会人としての基礎力を高め、実践的技術感覚を体得させることを目的とした本学独自の教育です。学部教育の総括として、また大学院博士前期課程における学修効果の向上や段階的かつ系統的なキャリア形成において極めて重要な役割を果たしています。

実務訓練は、学部で学んだことが実社会でどのように活かされているのか、また、技術者はどのように課題解決に取り組んでいるのか、自分のスキルがどれくらい通用するのかを産業界の一員として体験し、今後の修学に活かすものです。また、就職を意識した一般的なインターンシップとは異なり、本学のカリキュラム・ポリシーに基づき大学と実務訓練機関(以下、一部「機関」と記載します。)が連携し、二者が協力して学生を教育する産学連携教育として、開学当初から実施しています。

 実務訓練学生として皆さんを受け入れていただく機関は、実務訓練教育の趣旨を理解し、皆さんの指導を行ってくださいます。機関の多大なご理解とご協力の下で実務訓練が実施されていること、皆さんの実績が後輩に受け継がれていくことを、常に意識してください。

 「目的意識を持って、絶好の機会を活かし」「全ての人に、感謝の気持ちを持ち」「豊橋技術科学大学生としての自覚と責任を持って」、実務訓練に主体的に取り組んでください。